ドコモ光

ドコモの新料金プラン「ギガホ」「ギガライト」が実際に安くなるか計算してみた

ドコモ光の新料金プランを試算している計算機

NTTドコモは4月15日、スマートフォンなどを対象にした新料金プラン「ギガホ」「ギガライト」を発表しました。
どちらも音声無料通話とネット接続サービス、データ通信料などをセットにしたプランで、事前に告知していた「最大で2~4割の値引き」を実現させる料金プランとなっています。
ただ、4割の割引対象となるプランは、月のデータ使用量が1GBまで未満で、かつ家族で3回線以上を契約する一部のユーザーに限られます。
さらに、料金改定を機に、端末の購入費用を割り引く「月々サポート」などが廃止されたことで、実質値上げとなるユーザーも発生する可能性があり、Twitterなどでは批判の声も上がっています。

新料金プランは5月22日からプランの変更予約を受け付け、6月1日からサービスを開始する予定です。
これを受けて、競合のSoftbankやKDDIも値引きプランを年内に発表する予定としており、今後の携帯料金の価格改定に注目が集まっています。

料金体系は従来よりもシンプルになった形ですが、実際にどれほど料金が安くなるのかイメージしにくいですよね。
そこでこの記事では、新料金プランについて解説しながら、具体的に筆者の事例を用いて、料金がどれほど変わるのかもあわせて紹介します。
料金プランの変更をお考えの人は参考にしてください。
※本記事中で紹介する料金は、2年の定期契約ありのプランで紹介しています。

新料金プランの基本

ではまず、新料金プランで変わった点はどこでしょうか。
端的に紹介すると、ギガホプラン、ギガライトプランともに、従来の料金プランよりもシンプルかつ安くなりました。

従来は、通話プランISP(プロバイダサービス)料金データ通信料金は別々でしたが、新プランでは3つの料金がセットとなっています。

従来、携帯電話を契約する際、下記の手順が必要でした。

  • 基本プランを選ぶ
  • パケットパックを選ぶ
  • インターネット接続サービスを選ぶ
  • 機種製品を選ぶ
  • オプションを選ぶ
  • 割引を適用する

一方新料金体系では、下記の手順で済むようになります。

  • 料金プランを選ぶ
  • 機種製品を選ぶ
  • オプションを選ぶ
  • 割引を適用する

プランを選ぶ手間が簡単になり、料金の明細もわかりやすくなるので、ユーザーメリットはありそうです。

音声通話については、20円/30秒(国内宛)の従量課金が基本で、ファミリー割引グループ内の国内通話は無料です。
下記「音声オプション」に加入すると、無料通話の枠を広げることができます。

音声オプション 通話料金 月額料金
かけ放題オプション 国内通話制限なしで無料 1,700円
5分通話無料オプション 5分以内の通話無料 700円
5分超過分は20円/30秒

家族以外の音声通話が多い方はオプションに加入すると良いでしょう。

通信量が多い人向け、30GBまで使い放題のギガホプラン

ギガホプランは、月間の通信量が30GBまで使い放題のプランとなっています。

基本料金は月額6,980円です。
従来の料金プランでは「シンプルプラン(980円/月)+spモード(300円/月)+ウルトラデータLLパック(8,000円/月)」に相当します。
従来だと9,280円必要だったので、単純比較して約25%料金が安くなる形です。

通常ドコモのパケットパックは、月間のパケット容量がプラン分を超過すると最大通信速度が128kbpsに制限されます
しかし、同プランでは30GBの容量超過後でも、最大1Mbpsの速度で通信が可能です。
通常よりも遅いですが、1Mbpsあれば日常でネット接続する分には大きな不便は少ないです。
自宅以外でも、屋外でネット接続を頻繁に行うというユーザーには便利なプランとなっています。

通信量が少ない人向け、7GBまで使用量に応じて料金が変動するギガライトプラン

一方ギガライトプランは、1~7GBまでの通信容量で、使用した通信量に応じて料金が変動する4段階料金制度となっています。

ギガライトプランもギガホプラン同様、通話サービスとspモード料金、データパックがセットになった料金です。
2年の定期契約有のギガライトプランの通信量と利用料金は下記の表の通りです。

利用料金
~1GB 2,980円
1~3GB 3,980円
3~5GB 4,980円
5~7GB 5,980円

従来のドコモのパケットパックでは「ベーシックパック」に相当します。
ベーシックパックも使用量に応じて料金が変動する4段階料金制度でしたが、下記の通り、データ量と料金に違いがあります。

データパック シンプルプラン spモード 合計
~1GB 2,900円 980円 300円 4,180円
1~3GB 4,000円 980円 300円 5,280円
3~5GB 5,000円 980円 300円 6,280円
5~20GB 7,000円 980円 300円 8,280円

単純比較で、ギガホプラン同様25%ほどギガライトプランが安くなっています。
従来は5GBを超えてしまうと、20GBまでの大容量料金体系に切り替わってしまっていましたが、ギガライトプランでは5~7GBのステップが作られました。
利用者の多い層のステップができたことで、ユーザーとしては利便性が高くなったと言えそうです。

ただ、同プランはギガホプランとは異なり、7GBの容量超過後は、通常通り最大通信速度が128kbpsに制限されてしまいます。
1GBごとに容量を追加する「1GB追加オプション」もありますが、1,000円/月の追加料金が必要です。
5~7GBのステップ5980円/月に1GB追加オプションを追加してしまうと、ギガホプランの月額料金6,980円と同額になってしまいます。
普段から月間7GB以上の通信をするという方は、ギガホプランにしたほうが便利でしょう。

家族全員が割引対象となった「みんなドコモ割」

今回の料金改定のもう一つの目玉が、家族向けの新しい割引制度「みんなドコモ割」です。

従来のパケットプランに対する家族割引は、シェアパックを組む親回線のみに割引がされていました。
しかし、新料金体系では、シェアパックそのものが廃止になったことで、家族全員に500円~1,000円の割引がされるようになります。
同一の「ファミリー割引」グループ内の回線に対して各回線に割引がされます。
家族内2回線以上の場合に割引が利き、2回線で各回線500円、3回線以上で各回線1,000円の割引が利きます。

みんなドコモ割の適用で、ギガホ、ギガライトプランの料金は以下のようになります。

プラン 1回線 2回線 3回線以上
ギガホ 6,980円 6,480円 5,980円
ギガライト ~7GB 5,980円 5,480円 4,980円
~5GB 4,980円 4,480円 3,980円
~3GB 3,980円 3,480円 2,980円
~1GB 2,980円 2,480円 1,980円

家族でドコモを使う人が多ければ多いほど、月額料金がお得になります。
ドコモは三親等以内の親族であれば、同居・別居問わず、「ファミリー割引」を組むことができます。
三親等とは、曾祖父母やひ孫、叔父叔母の配偶者まで含まれるので、対象範囲は非常に広いです。

ファミリー割引を3回線以上組むことができる可能性が高いので、適用できないか親族の契約を確認してみると良いでしょう。

ドコモ光とのセット割引も回線ごとに可能に

ギガホとギガライトは、ドコモ光セット割の対象となります。
こちらも従来、親回線のみが割引対象となっていましたが、ファミリー割引を組む家族全員が割引の対象となりました。

各プランの割引額は下記の通りとなります。

対象プラン ドコモ光セット割
ギガホ -1,000円
ギガライト ~7GB -1,000円
~5GB -1,000円
~3GB -500円
~1GB なし

例えば、家族内でギガライトプランの7GB、3GBまでのプランを組んでドコモ光を契約していたとします。
この場合、上記表の通り合計で1,500円の割引が適用されることになります。

従来の場合、ベーシックシェアパック10GBまでのプランとして計算すると、ドコモ光のセット割は親回線のみに1,200円の割引がされる仕組みとなっていました。
上記の場合においては割引額が拡大された形となります。

また新料金プランで上記の場合は、さらに2回線以上のみんなドコモ割でそれぞれ500円ずつ割引がされるので、合計で2,500円の割引となります。
家族それぞれに割引がされるようになったことで、契約によっては割引額が拡大されることとなりました。

2人世帯の場合の料金シミュレーション

では実際新プランでどれだけ安くすることができるのでしょうか。
実際にシミュレーションを行ってみないとわからないことが多いですよね。

そこで、現在家族でドコモの携帯電話を契約している筆者の場合でシミュレーションしてみます。
現在私は2人家族で、ドコモのシェアパックを組んでいます。
データの使用量は親回線が月平均で5GB、子回線が2GBとなっています。
現在、オプション等は除き基本契約は下記の通りとなっています。

プラン 月額料金
主回線 カケホーダイライトプラン 1700円
spモード 300円
ベーシックシェアパック(~10GB) 9000円
子回線 カケホーダイライトプラン 1700円
シェアオプション 500円
spモード 300円
合計 13500円

上記の通り、オプション等を除き13,500円をドコモに支払いしています。

では新料金プランへ移行した場合の料金はどうなるのでしょうか。
我が家の場合は、2回線ともデータ通信量が7GB未満のため、ギガライトプランの契約がお得そうです。
さらに通話自体も多くなく、5分以内のものがほとんどなので、音声通話オプションも不要です。
新料金プランで試算した結果が下記の通りです。

プラン 月額料金
主回線 ギガライトプラン~7GB 5,980円
みんなドコモ割 -500円
子回線 ギガライトプラン~3GB 3,980円
みんなドコモ割 -500円
合計 8,960円

ご覧の通り、条件等は変わらず。料金は月々4,540円、約3割下げることができました。
年間では54,000円もの割引となるため、我が家の家計にとって非常に大きいです。

私の家庭の場合では、基本料金は安くできそうです。

料金シミュレーションは、ドコモの公式サイトでもできます。
自身の家庭ではどのように料金が変わるか気になる方は、一度下記サイトでシミュレーションを行ってみると良いでしょう。
おてがる料金シミュレーション | 料金・割引 | NTTドコモ

端末の購入サポート廃止で実質値上げになる場合も

ここまでは基本料金について紹介しました。
基本料金が安くなることはわかりましたが、実は場合によっては実質値上げとなってしまうユーザーもいます。

携帯電話の機種端末については購入の補助制度が廃止され、機種代金も含めて考えると、実質値上げとなってしまってしまう場合があるからです。

廃止となる機種の購入サポート制度は下記の2つです。

  • 月々サポート
  • docomo with

まず、月々サポートとは、携帯電話の端末の購入費用の一部を毎月の利用料金から割り引く制度です。
機種によって割引額は異なりますが、2019年4月現在の主な機種端末料金と月々サポートの割引額は下記の通りとなっています。

機種端末代金 月々サポート 実質負担金
iPhone X(64GB) 119,880円 -3,105円×24か月 45,360円
AQUOS R2 SH-03K 90,720円 -2,808円×24か月 23,328円
Galaxy S9 SC-02K 94,608円 -3,510円×24か月 10,368円
Xperia(TM) XZ3 SO-01L 93,312円 -1,728円×24か月 51,840円

ご覧の通り、機種によって違いはありますが、どれも4万円~8万円近い割引を受けることができます。
月々サポートがなくなってしまうと端末の購入費用が高くなってしまい、基本料金の値引きメリットが薄くなってしまいます。

また月々サポートとともに、「docomo with」の制度も廃止されます。
docomo withは、対象の機種に限り、月額料金をずっと1,500円割り引いてくれる制度です。
機種にこだわりがない人などにとっては、安く新しいスマートフォンなどを利用できるため、利用者の多い制度でした。

両制度とも、現在契約している方は継続して割引を利用できますが、6月1日以降は新規の申し込みができなくなります。
割引額の大きかった制度だけに、廃止により携帯電話端末代金も含めて考えると、実質値上がりとなってしまう可能性もあります。

4月15日に行われた会見では、NTTドコモの吉澤和弘社長は「端末購入補助がゼロになるわけではない」とし、後継となる補助制度を「検討している」と話しました。
5月に行う春・夏モデル商品の発表時に新しい補助制度について発表するとしていますが、「今までと同様たくさんかけるわけにはいかない」とも話し、補助枠は縮小される見込みです。

Twitter上の声

これを受けて、Twitter上にはドコモに対する批判の声も上がっています。

ギガホは通信量が多い人向け、ギガライトは反対に通信量が少ない人向けです。
10GB~20GBの通信量が多いユーザーにとっては、それほど割引額が大きくありません。
さらに端末購入サポートがなくなることで、実質値上がりと感じてしまうユーザーも多いようです。

また今回の改定を機に、プランの「2年縛り」についても見直しが入りました。
2年の契約を約束する代わりに月額料金を割り引く制度ですが、競争を阻害しているとして総務省からも指摘があった制度です。
しかし今回のドコモの見直しは、違約金が不要な契約更新月を一か月前倒しで増やし、23カ月で解約ができるようにするにとどまりました。
抜本的な見直しではなく小手先だけの改定にとどまり、ユーザーからはドコモの企業姿勢に対する失望の声も上がっています。

料金が高すぎると声のある携帯料金に対し、真っ先に改定を発表したドコモでしたが、ふたをあけてみれば全てのユーザーにメリットがあるものではなく、期待を裏切られたと感じるユーザーが多かったようです。

競合であるSoftbankとKDDIの対応

ドコモの料金改定を受けて、競合であるSoftbankとKDDIでも、料金体系の変更を計画しています。

auを展開するKDDIの髙橋誠社長は2019年末、産経新聞のインタビューで「他社に値下げされたら絶対に対抗する」と話しています。
対するソフトバンクも「値下げするかしないかも含めて、対応を検討する」としています。

携帯電話料金については昨年末、菅義偉官房長官が「携帯電話は公共の電波を利用して提供されている中で、料金が不透明、諸外国に比べて高いとの指摘がある」「4割程度、値下げできる余地がある」と発言したことが発端となっています。
ドコモの料金改定を受けて、今後、携帯電話の料金体系がどのように変わるか注目が集まっています。

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