ドコモ光が遅い原因はコレだ!速度を上げる解決方法

「自宅の固定回線をドコモ光に変えたら、ネットが遅くなった」という声は、よく聞かれます。
また、「昨日までは普通だったのに、なぜか今日はすごく遅い」という人もいるようです。
特に、よく動画を見たり通信ゲームをしたりする人は、ネットが遅いとすごくストレスを抱えてしまいますよね。
しかし、怒った勢いで「ドコモ光を解約してやろう」と他のインターネット回線に乗り換えてはもったいないです。
なぜなら、ドコモ光回線自体の速度は、他社と比較しても大きな違いはないからです。
では、なぜドコモ光が遅いと感じるのでしょうか?
ドコモ光が遅いと感じるのは、多くの場合、ドコモ光そのものよりも、プロバイダや使用している機器などに原因があります。
ここでは、ドコモ光の速度が遅いと感じる理由と、対処法についてご紹介します。
- ドコモ携帯とのセット割を利用できる
- 24社のプロバイダから選べる
- プロバイダのキャッシュバックも利用できる
- 悪い口コミが少ない
ドコモ光が遅いと感じる原因は3つある
ドコモ光を利用していて、ネットが遅いと感じるとき、原因は以下の3つであることが多いです。
- プロバイダ
- Wi-Fiルーター
- ルーターの設置場所
まず1つ目の原因は、プロバイダです。
プロバイダとは、回線会社とインターネットを繋ぐ役割をする会社のこと。
実は、ドコモ光をはじめとする回線会社だけでは、インターネットに接続することができません。
インターネットに接続するためには、プロバイダが必要なのです。
そのため、どれだけドコモ光の速度が速くても、プロバイダが遅ければ、ネットの表示速度は遅くなってしまいます。
2つ目の原因は、wi-fiルーターです。
wi-fiルーターの設定がうまくできていなかったり、壊れていたりすることで、自宅まで届いた情報を、素早くPCやスマホまで送り届けることができない可能性があります。
また、ルーターが古い機種の場合でも、同様にネットが遅くなります。
3つ目の原因は、ルーターを設置する場所です。
プロバイダも速く、wi-fiルーターにも問題がなかった場合、ルーターを設置する場所に問題がある可能性があります。
電波を遮断するものが近くにあると、うまく電波が拾えなかったり、遅れなかったりすることがあるので、一度確認してみましょう。
ドコモ光が遅いときの対策を原因別に紹介
ドコモ光が遅いと感じるときの原因は、次の3つであるとご紹介しました。
- プロバイダ
- wi-fiルーター
- wi-fiルーターの設置場所
上記の3つの中で、ネットが遅い原因を特定するためには、以下の2種類の接続速度テストを利用します。
- 回線自体の速度テスト
-
NTT東日本:サービス情報サイト設定ナビゲーション
NTT西日本:通信速度の改善ポイント|フレッツ光公式|NTT西日本 - ISP(インターネットサービスプロバイダ)の接続速度テスト
- インターネット回線の速度テスト | Fast.com
回線自体の速度テストでは、ドコモ光そのものの速度を測ります。
ISPの接続速度テストでは、プロバイダの速度を測ります。
回線とISPの接続テストの結果で、以下のように判断できます。
回線のテスト結果 | プロバイダのテスト結果 | 遅い原因 |
---|---|---|
〇 | × | プロバイダ |
× | 〇 | 回線 |
〇 | 〇 | ルーター |
× | × | ルーター |
回線自体の速度テストのみが遅かった場合、遅い原因はドコモ光です。
プロバイダの速度のみが遅かった場合、プロバイダを変更することで速度を改善できます。
回線とプロバイダの速度に差がなかった場合、ルーターに原因がある可能性があります。
では、どうすればネットの速度を速くすることができるのでしょうか?
ここからは、実際にネットを速くするための方法について紹介していきます。
プロバイダが原因でドコモ光が遅いとき
プロバイダが原因でネットが遅いときにできることは、次の2つです。
- 契約しているプランを変更する
- プロバイダそのものを変更する
まずは、契約しているプロバイダで、どんなプランを契約しているか確認しましょう。
確認するポイントは、インターネットサイトへの接続方法が「IPoE方式」に対応しているかどうかです。
インターネットサイトへの接続方法は2種類で、「PPPoE方式」と「IPoE方式」がありますが、「IPoE方式」の方が速く接続できます。
契約しているプランが「IPoE方式」に対応しているかどうかを確認するためには、各プロバイダの会員サイトをチェックしてください。
「IPoE方式」に対応していなかった場合、プラン変更を検討しましょう。
インターネットもしくは電話で、プロバイダに連絡すれば、プランの変更をすることができます。
契約しているプランが「IPoE方式」に対応していた場合、プロバイダを変更しましょう。
「IPoE方式」でインターネットサイトに接続することができても、プロバイダの質が悪ければ、結局ネットの表示速度は遅くなってしまいます。
プロバイダは、光回線の通信をインターネット網につなげる門のような役割を果たしています。
そのため、アクセスが集中してしまったり、プロバイダの質が悪かったりすると、接続速度に影響が出るのです。
高速道路に例えるとわかりやすいです。
通信を車、道路を回線、料金所をプロバイダに例えることができます。
各社の道路の質は良くても、料金所に車が集中してしまったり、料金所の処理能力が低かったりすると、料金所の付近で渋滞が発生してしまいます。

インターネット回線でも同様のことが起こり、プロバイダの処理能力に対して、過剰なアクセスが集中するとインターネットの接続速度に遅延が生じます。
IPoE方式にすると、この渋滞を緩和することができるため、接続速度に悩んでいる人は、プロバイダを見直すことで改善につながります。
下記は、2020年5月時点でのドコモ光のIPv6対応状況です。
注意をして頂きたいのが、IPv6に対応していても、PPPoE方式の場合は、通信の混雑は変わりませんので、速度が改善しない可能性が高いです。
また、Ipv6のみ対応している場合、Ipv4にしか対応していないサイトの閲覧に影響が出てしまいますので、IPoE方式でIPv4 over IPv6通信に対応しているプロバイダの選択をすることが重要です。
以下がその条件に合致したプロバイダです。
IPv6の詳細は下記記事を御覧ください。
ドコモ光のIPv6通信とは?おすすめの対応プロバイダなどを紹介
プロバイダを変更する場合は、「引っ越しでフレッツ光などのインターネット回線やプロバイダの解約・手続き方法まとめ|引越し見積りサイト【引越し侍】」 で解説しています。
ぜひ参考にしてください。
wi-fiルーターが原因でネットが遅いとき
ネットが遅い原因がwi-fiにある場合、次のような状況が考えられます。
- wi-fiルーターの機種がIPv6通信に対応していない
- wi-fiルーターが古い
- wi-fiルーターの接続や設定がうまくできていない
wi-fiルーターの機種がIPv6通信に対応していない
上項でも紹介しましたが、IPoE方式を利用すると、インターネットの速度が速くなります。
しかし、プロバイダがIPoEに対応していても、持っているwi-fiルーターがIPoEに対応していなければ、ネットの速度は遅くなってしまいます。
このIPoEに対応しているルーターというのは、IPv6通信に対応しているルーターのことです。
wi-fiルーターのおすすめは、「IPv4 over IPv6通信」対応ルーターです。
IPv6方式のみでしか通信できない場合、IPv4のみにしか対応していないサイトを開くのが遅くなってしまうからです。
wi-fiルーターが古い場合もネットが遅くなってしまうことがあります。
wi-fiルーターがIPv6に対応している場合で、接続が遅いと感じているなら、機器の寿命を疑いましょう。
ルーターの製品寿命は4~5年と言われています。
古い機器を使用している人は、wi-fiルーターを買い替えるだけで、ネットの速度が速くなる可能性があります。
wi-fiルーターの設定が速度に影響してしまっていることもあります。
Wi-fiルーターの接続や設定は複雑で、機械を触るのに慣れていない人は、難しいと感じますよね。
よくわからないままなんとなく接続したり、適当に設定したりしてしまった場合、正しい接続や設定ができていない可能性があります。
正しい接続や設定ができているかを確認したい場合、プロバイダなどの接続サポートサービスを利用しましょう。
多くのプロバイダの場合、契約から12か月以内であれば、無料で1度だけサポートサービスを受けることができます。
ルーターの設置場所が悪いためネットが遅いとき
Wi-fiルーターはどこに設置していますか?
モデムやルーターなどの機器は、電波を受信する精密機械です。
周りに電波を発する機械などがある場合、正しく電気信号の送受信を行えない可能性があります。
また、電波を遮るものや電波を吸収するものが近くにある場所に設置するのもおすすめできません。
以下のようなものが近くにないか、チェックしてみましょう。
- 分厚いドアや壁
- 金属製の棚やラック
- 水槽や花瓶など水が多く入っているもの
- 電子レンジ、インターホン、リモコンなどの家電
分厚いドアや壁、金属製の棚やラックなどは電波をさえぎるため、ルーターが近くにある場合はできるだけ遠ざけましょう。
また、水は電波を吸収する性質を持っています。
そのため、水槽や花瓶など、水が入っているものの近くにルーターを置くのはおすすめできません。
さらに、電子レンジやインターホンで使用されている電波が、ルーターの電波に干渉してしまうことがあります。
電波が干渉し合うとルーターの調子が悪くなり、ネットの速度が遅くなってしまうので、電化製品はできるだけルーターの近くに置かないようにしましょう。
Wi-Fiルーターの最適な置き場所のポイントは以下となります。
- 床から1~2mの高さ
- できるだけ家の中心に
また、複数の部屋があるような広い住居の場合は、電波が届かないということもあります。
最近では部屋の間取りに適したルーターを販売しているメーカーや、目安となる電波距離を表示しているメーカーなどもあるので、購入の際は参考にして下さい。
もし、それでも電波がうまく届かない場合は、各部屋に中継機を設置するような対策が必要になります。
本当にドコモ光の通信速度は遅いのか
ドコモ光の通信速度が遅いという口コミがあります。
しかし、実はドコモ光自体の通信速度は、他社と比べて大きな違いはありません。
各社が公表している通信速度の一覧は以下の通りになります。
通信速度 | |
---|---|
ドコモ光 | 1Gbps |
ソフトバンク光 | 1Gbps |
フレッツ光 | 1Gbps |
auひかり(戸建てプラン) | 1Gbps |
NURO光 | 下り2Gbps |
NURO光がとびぬけて早いですが、その他は大きな違いがありません。
なぜドコモ光の速度が他社と変わらないかというと、ドコモ光は「コラボレーション光」と言われるもので、フレッツ光との回線ケーブルを共用しているからです。

コラボレーション光の事業者は2020年現在、ドコモ光のほかにも500社以上だとされています。
例を挙げると、フレッツ光のほか、ソフトバンク光やso-net光、ビッグローブ光、ぷらら光などがあります。
このように、光コラボレーションの各社とも同じ回線を使っているので、ドコモ光だけ特に速度が遅いということはありません。
ただ各社とも「ベストエフォート型」のサービスなので、回線の速度には多少の違いがあります。
詳しくは次項で説明します。
通信各社が提唱している「ベストエフォート型」とは
前項で、各社が公表している通信速度について紹介しました。
しかし、各社の公表する通信速度が、常に出ているわけではありません。
これは、各社とも「ベストエフォート型」のサービス形態を採っているからです。
結論から言うと、ベストエフォート型のサービス形態をとっている通信会社では、公表しているほどの速度が出ないことがあります。
これは、ドコモ光に限らず、どの通信会社にも同じことが言えます。
ベストエフォート型とは、「理論値に向けて最大限高品質なサービスを提供できるよう努力します」というサービス姿勢のこと。
理論値とは、各社が公表している通信速度のことで、「最適な条件であれば最速でこれくらいの速度が出ます」という数値です。
ところが、インターネット通信は、利用者の人数や天気、使用環境などの外的な要因によって、速度が変わります。
そのため、理論値ほどの速度は出ないことがあるのです。
ただし、ベストエフォート型はドコモ光に限らず、ほぼすべての通信会社が採用しています。
先述した通り、ドコモ光が特別遅いということはありません。
速度に違いが生じることがあるとすれば、プロバイダや機器による影響が大きいと考えられます。
ドコモ光の速度の評判
実際に、ドコモ光を利用した人は、ドコモ光の速度をどのように感じているのでしょうか?
SNSや口コミサイトから、利用者の声を集めた結果をまとめました。
まずは、当サイトで集めた口コミ342件から評判を紹介していきます。
■ドコモ光の速度についての口コミ数
非常に速い | 速い | 普通 | やや遅い | 遅い |
---|---|---|---|---|
46件 | 128件 | 154件 | 8件 | 6件 |
当サイトのアンケートでは、ドコモ光の速度は「普通」と答えた人が154人と、一番多い結果となりました。
次に多いのが、「速い」と答えた人で、128件でした。
当サイトのアンケート結果では、ドコモ光が遅いと思っている人の割合は少ないようです。
プロバイダ別に見ると、以下のようになります。
■プロバイダ別に見たドコモ光の速度についての口コミ数
非常に速い | 速い | 普通 | やや遅い | 遅い | |
---|---|---|---|---|---|
GMOとくとくBB | 13件 | 20件 | 22件 | 0件 | 1件 |
ぷらら | 9件 | 20件 | 27件 | 4件 | 2件 |
OCN | 7件 | 18件 | 21件 | 0件 | 1件 |
ビッグローブ | 3件 | 12件 | 17件 | 1件 | 1件 |
So-net | 2件 | 8件 | 17件 | 0件 | 1件 |
@nifty | 2件 | 6件 | 7件 | 1件 | 0件 |
その他 | 8件 | 35件 | 37件 | 2件 | 0件 |
当サイトのアンケートでは、「速い」「非常に速い」と答えた人が一番多かったのはGMOで、合わせて33件でした。
上の表を見ると、ぷらら、GMOとくとくBB、OCNなどのプロバイダが、「速い」「非常に速い」という回答を多く獲得しています。
また、光回線やプロバイダを比較している「価格.com 」に投稿された口コミも集計してみました。
■価格comに投稿されたドコモ光の口コミ数
悪い評判 | 良い評判 |
---|---|
58件 | 83件 |
「悪い評判」は星1~2の口コミと星3の「遅い」と書かれた口コミ、「良い評判」は星3の「普通」と書かれた口コミと星4~5の口コミを集計しています。
価格comでも、良い評判が83件と、悪い評判を上回る結果となりました。
続いて、プロバイダ別でも見てみましょう。
■プロバイダ別に見る価格comの口コミ数
悪い評判 | 良い評判 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
★1 | ★2 |
★3 (遅い) |
★3 (普通) | ★4 | ★5 | |
So-net | 11件 | 3件 | 2件 | 2件 | 10件 | 11件 |
ぷらら | 5件 | 8件 | 6件 | 4件 | 10件 | 7件 |
OCN | 1件 | 3件 | 4件 | 1件 | 5件 | 8件 |
GMOとくとくBB | - | - | 5件 | 2件 | 3件 | 11件 |
BIGLOBE | 3件 | - | - | - | 1件 | 1件 |
ドコモnet | - | - | 2件 | - | 2件 | 1件 |
その他 | 4件 | - | 1件 | 1件 | 2件 | 1件 |
一番口コミ数を集めたプロバイダはSo-netでしたが、星1つの「悪い評判」も多く集めています。
ぷらら、OCN、GMOとくとくBBなどのプロバイダが、「良い評判」が多い結果というでした。
ただし、価格comの「悪い評判」の多くは2016年に投稿されたもので、2018年~2019年に投稿された口コミの多くは「良い評判」でした。
実際にドコモ光を利用した人の評判を集めても、本当にドコモ光が遅いというわけではないということがわかりました。
また、価格comの口コミの中にも、「ルーターを変えてもらったら回線速度が速くなった」「プロバイダを変えたら速くなった」という声がありました。
これらの評判からみても、ネットが遅い原因はドコモ光回線そのものではない場合が多いようです。
まとめ
ドコモ光回線の速度は、他社と大きな違いはありません。
しかし、「ドコモ光が遅い」と感じるのは、以下の3つの原因があるからです。
- プロバイダが原因
- Wi-Fiルーターが原因
- Wi-Fiルーターの設置場所が原因
自分のネットが遅い原因が何かを確かめるには、回線とプロバイダの速度を計測してみましょう。
プロバイダが原因だった場合、契約プランかプロバイダそのものを変更しましょう。
Wi-Fiルーターなどの機器が原因だった場合、最新の機器に変えたり接続方法を見直したりするのがおすすめです。
また、Wi-Fiルーターの置き場所を工夫するだけで、ネットの速度が改善することもありますので、場所を変えてみるのも良いでしょう。
- ドコモ携帯とのセット割を利用できる
- 24社のプロバイダから選べる
- プロバイダのキャッシュバックも利用できる
- 悪い口コミが少ない
編集者情報
