ドコモ光のWi-fi接続方法と、つながりにくい、通信速度が遅い時の対処法

自宅内で快適なドコモ光のインターネットを楽しむには、Wi-Fi(ワイファイ)設定は欠かせないものです。
配線を気にすることなく、自宅内でどこでもインターネットに接続できるのでとても便利です。
また最近はスマートフォンやタブレット端末など、自宅でWi-Fi設定して、パケット料金を節約する人も多いです。
自宅でWi-Fiを設定することで、快適にネットサービスを利用できるようになります。
ただこのWi-Fiは、不慣れな人には非常に難しく感じてしまうものです。
「やってみたいけど難しくて後回しにしてる」「無線LANとか設定が難しそう」と敬遠している人も多いでしょう。
そもそも無料で接続できるのか、接続しにくくなったときはどう対処すれば良いのかなど、初心者には非常にハードルが高いものです。
ただ実はWi-Fiの設定はそこまで難しいものではありません。
機器を用意し、設定を済ませてしまえば簡単にWi-Fiを導入できます。
そこでこの記事では、Wi-Fiの仕組みからお得なルーターの選び方、接続方法やトラブル時の対処法などを紹介します。
インターネットに不慣れな人でもわかりやすいように、基礎の部分から解説します。
ワイファイ環境設定は、インターネットを快適にするものです。
ぜひ参考にして、ストレスないネット環境を作ってください。
- ドコモ携帯とのセット割を利用できる
- 24社のプロバイダから選べる
- プロバイダのキャッシュバックも利用できる
- 悪い口コミが少ない
ドコモ光のWi-Fiの基本的な知識
そもそもWi-Fiとはどんなものでしょうか。
Wi-Fiとは、簡単に説明すると、インターネットに無線でつなぐための電波のことです。
パソコンなど、通常ではケーブルでつながないとインターネットに接続できない機械でも、Wi-Fi電波をつなぐことで、無線でインターネット通信ができます。
家庭以外でも、飲食店やホテル、公共施設など、最近では至るところにWi-Fi電波が飛んでいます。
通常の有線接続の場合、自宅壁面のLANケーブル差込口とパソコンなどをケーブルでつなぐことで、インターネットに接続することができます。
一方でWi-Fiによる無線接続の場合、「無線LANルーター」という機械に接続することで、Wi-Fiの電波に変換します。
この電波をパソコンや携帯電話に接続することで、自宅のインターネット回線を利用してインターネットに接続することができます。
通常の有線によるインターネット接続では、LANケーブルが届く範囲でしか、パソコンをインターネットに接続することができませんでした。
しかしWi-Fiなら、自宅内であればほぼどこでもインターネットに接続できます。
非常にネット生活が便利になります。
Wi-Fiでできること
では具体的にWi-Fiを導入すると、どんなことができるようになるのでしょうか。
具体的にWi-Fiでできることの一例は以下の通りです。
- 配線を気にせず、家中どこでもパソコンをインターネットに接続できる
- プリンターもWi-Fi接続することで、ケーブルを使わずプリントアウトできる
- Wi-Fi電波が届く範囲であれば、自宅内どこでも接続できる
- スマートフォンをWi-Fi接続することで、パケット料金など気にせずネット接続できる
- インターネット対応テレビを使用することで、テレビ画面でインターネット接続できる
- 携帯ゲーム機などネット環境に接続することで、オンライン接続できる
- 「冷蔵庫」など、スマート家電と呼ばれるものにもネット接続できる
上記はあくまで一例です。
可能になることが多く、生活が非常に便利になりますね。
「無線LANルーター」「Wi-Fiルーター」が必要
ドコモ光でWi-Fiを利用するためには、「無線LANルーター」「Wi-Fiルーター」と呼ばれるものが必要です。
ドコモ光が工事後に自宅に置いていく箱型の機械と形が似ていますが、役割が全く異なります。
ドコモ光が工事の際に自宅に置いていく箱型の機械は、回線終端装置(ONU)と呼ばれます。
ONUは、自宅に届いたインターネット回線の信号を、パソコンなどで閲覧できる信号に変換する装置です。
一方でルーターは、ONUで変換した信号を、Wi-Fi用の電波にさらに変換してパソコンやスマホに受信させる機械です。
つまり、自宅でWi-Fiを利用するためには、ONUとルーター両方が必要になるということです。
なかにはONUとルーターの両方の機能を持たせた「ホームゲートウェイ」という機械もありますが、基本的には別々で必要です。
ONUはドコモ光が無料で自宅に置いていってくれますが、ルーターは購入するかレンタルするかして用意しなければいけません。
この記事では後程、ルーターを用意する方法を解説しているので参考にしてください。
Wi-Fiは基本的に無料で無制限
Wi-Fiの利用自体は無料です。
対応したルーターを用意すれば、だれでもWi-Fiを設定できます。
ただこのルーターは購入したり、レンタルしたりする必要があり、費用が必要になります。
またWi-Fiに接続するパソコンやスマートフォンがWi-Fiに対応していないと、利用はできません。
導入以前にお使いの機器がWi-Fiに対応しているか確認しましょう。
Wi-Fiの利用に工事は不要
Wi-Fiの利用の際には、大がかりな工事等は不要です。
基本的に無線LANルーターを用意し、接続設定をするだけで利用できるようになります。
手軽に自宅を無線接続の環境に設定できます。
ドコモ光でWi-Fiを利用する3つの手順
Wi-Fiの良さを感じてもらえたところで、実際の導入方法を解説します。
主に以下の3つの手順で、ドコモ光のwifiを利用できるようになります。
- ドコモ光の申し込みを行い、工事を完了させる
- ルーターを用意する
- Wifiの接続設定を行う
この中で、一番悩まれるのが「②ルーターを用意する」だと思います。
レンタルするのが良いのか、自分で購入すれば良いのか、そもそもどこで入手すれば良いかわからない人もいると思います。
次項でルーターの入手方法と、お勧めの方法を紹介しているので、参考にして下さい。
ドコモ光対応ルーターを手に入れる3つの方法
ドコモ光の対応ルーターを手に入れるには次の3つの方法があります。
- ドコモ光電話を契約し、ドコモ光から対応機器をレンタルする
- プロバイダからレンタルする
- 自分で購入する
当サイトで一番おすすめする方法は「②プロバイダからレンタルする」です。
無料で機能の良いルーターをレンタルできるのでおすすめです。
ただ契約状況などによって、何が一番か異なってきます。
自分の契約や予算に合った方法を選択してください。
ドコモ光電話を契約し、ドコモ光から対応機器をレンタルする
ドコモ光電話を契約した人は、無線LANに対応した機器を有料でレンタルすることができます。
光電話を申し込んだ際に、ドコモ光側から「無線LANも利用したいかどうか」を尋ねられます。
利用したいと答えると、無線LAN機能も備わったルーターを貸し出してくれます。
ただこの方法はレンタル料金が必要になります。
西日本と東日本で料金が異なるので、事前に料金を確認しておきましょう。
機器名称 | 月額料金 | |
---|---|---|
東日本 | 回線最大通信速度1Gbps対応ルーター | 300円/月 |
回線最大通信速度1Gbps非対応ルーター | 300円/月 | |
西日本 | ドコモ光電話無線LANルーター | 100円/月 |
「利用しない」と回答していた場合、回線終端装置の機能だけの機械が無料で貸与されます。
ただ後々Wi-Fiを使いたくなった場合も、ドコモ光にWi-Fiを使いたい旨を伝えれば、「無線LANカード」と呼ばれるものを貸してくれます。
このカードを、回線終端装置の差込口に差し込めば、回線終端装置にも無線LANルーターの機能を追加できるようになります。
カードは、東日本が300円/月、西日本が100円/月なので、ルーターをレンタルするのと料金は変わりません。
ドコモ光からルーターをレンタルする場合、下記のメリットがあります。
【メリット】
- 故障時に無償で交換してくれる
- 西日本の場合はレンタル料金が安い
- 初期費用を抑えてWi-Fiを利用できる
一方で下記のデメリットもあります。
【デメリット】
- 西日本は光電話を契約しないと、無線LAN機能付きのルーターをレンタルできない
- 東日本はひかり電話の契約がなくてもレンタルできるが、レンタル料金が高い
- レンタルできる機種が最新のものではない
費用面で大きなデメリットがあります。
次項で紹介する「プロバイダからレンタルする」方法では、無料でルーターをレンタルできます。
基本的にドコモ光からレンタルする方法は、ドコモ光電話を契約しようとしていた人以外は、比較対象から外しても良さそうです。
プロバイダからレンタルする
プロバイダから無線LANの対応機器をレンタルする方法が最もお得です。
高速通信に対応した最新の無線LANルーターを、無料で利用できるからです。
ドコモ光対応プロバイダ26社のうち、以下の10社が高機能ルーターの無料レンタルを行っています。
料金タイプ | 有償/無償 | IPv6対応 | |
---|---|---|---|
ぷらら | タイプA | 無償 | IPoE方式IPv6通信対応 |
GMOとくとくBB | タイプA | 無償 | v6プラス対応 |
So-net | タイプA | 無償 | v6プラス対応 |
DTI | タイプA | 無償 | IPoE方式IPv6通信対応 |
ic-net | タイプA | 無償 | v6プラス対応 |
アンドライン | タイプA | 無償(選択制) | v6プラス対応 |
ビッグローブ | タイプA | 無償 | IPoE方式IPv6通信対応 |
ハイホー | タイプA | 無償 | PPPoE方式IPv6通信 |
OCN | タイプB | 無償 | IPoE方式IPv6通信対応 |
チャンプルネット | タイプB | 有償 | PPPoE方式IPv6通信 |
(2019年2月現在)
表内のIPv6対応については、通信遅延の発生しにくさを表します。
対応機器によって速度遅延の発生しにくさが異なるのですが、少し難しいお話なので、ここでは「v6プラス」機器が最も優れていると考えていただけると間違いありません。
IPv6通信について詳しく知りたい方は、「ドコモ光のIPv6通信とは?おすすめの対応プロバイダなどを紹介」で解説しているので、参考にしてください。
これから新規契約を考えている方は高機能のルーターを無償レンタルしてくれるプロバイダを選択しましょう。
GMOとくとくBBやSo-netのルーターレンタルやキャッシュバックキャンペーン
ではプロバイダからレンタルする場合、どのプロバイダで契約するのがお得なのでしょうか。
中でもお勧めは、「GMOとくとくBB」「So-net」です。
GMOとくとくBBやSo-netは、基本料金が安いタイプAのプロバイダで、キャッシュバックも比較的大きなプロバイダです。
「ドコモ光のおすすめプロバイダ3選 ~26社の比較結果と選び方~ | Proval」でもキャッシュバックの大きな三社として紹介しています。
ドコモ光主催のキャッシュバックとは別に、GMOとくとくBBやSo-netが主催で行っているキャッシュバックは下記のものがあります。
GMOとくとくBB
- v6プラスのルーターが無料でレンタルできる
- ひかりTVやDAZN for docomo加入で最大20,000円(加入なしでは5,500円)
- 自宅への訪問設定サポートが無料
- マカフィーマルチアクセスのセキュリティソフトが1年間無料
So-net
- v6プラスのルーターが無料でレンタルか、無料訪問設定サポートかどちらか特典を選べる
- オプション加入不要で、公式サイト経由の申し込みで15,000円キャッシュバック
- ウイルスチェックサービスが無料
- カルペルスキーのセキュリティソフトが12か月無料
GMOやソネットは他社のプロバイダと比較して特典が充実しています。
お得に契約できるので、候補の一つとして検討しましょう。
自分で購入する
Wi-Fiルーターは自分で購入して、設定することも可能です。
Wi-Fiルーターは安いもので2,000円ほど、高いもので1万円を超えるものまであります。
価格の差は接続範囲や通信品質の違いで、高いものほど範囲も広く品質も安定します。
ただ一人暮らしで4LDK相当の接続範囲の無線LANルーターを持っていても仕方ありません。
ルーターには対応畳数なども記載してあることが多いので、参考にしましょう。
自分で購入する場合に、確認しておきたいルーターの機能
では自身で購入する場合、どんな機種がおススメなのでしょうか。
のちほど紹介しますが、パッケージ裏の下記の項目を最低限確認すると良いでしょう。
- 規格
- IEEE802.11ac/11nに最低限対応していると、高速通信を楽しめます。
- 周波数
- 5GHzと2.4GHz両方に対応
- 周波数は接続の品質に影響します。2種類あると、どちらかが調子の悪い時に対応しやすいので便利です。
- 接続範囲と利用人数
- 自宅の大きさと利用する家族の人数に合わせると良いです
- ビームフォーミング対応
- ビームフォーミングとは、パソコンやスマホの位置をルーターが把握し、電波を集中的に飛ばす仕組みです。
- なてくても問題ありませんが、あると便利な機能です。
規格や周波数などについてはまた後程説明しますが、ここでは最低限あると便利な機能として考えてください。
自分でルーターを購入する場合のお勧め機種
自分でルーターを購入する際は、ドコモが公式で販売している「ドコモ光ルーター01」などがおすすめです。
下記の記事を参考に、ご自身の環境に最適なWi-Fiルーターを選びましょう。
参考:ドコモ光のルーターの選び方(レンタル/購入)とおすすめのWi-Fiルーター
他社のWi-Fi利用料金
「まだドコモ光で契約を決めていないけど、他社の回線のWi-Fi利用料金はどうなっているのかな」とお考えの人もいるかもしれません。
そういった方のために、ここでは他社の光回線のWi-Fi利用料金を紹介します。
auひかりのWi-Fi利用料金
まずauが運営するauひかりを紹介します。
auひかりは契約すると、必ずONUとルーターの機能が一体となった「ホームゲートウェイ」を貸し出してくれます。
ただ、はじめは無線LANの機能は無効にされており、KDDIに申し込みをしないと、無線LANの機能を使うことができません。
無線LANの機能を使うためには、500円/月のオプション料金が必要です。
ドコモ光は東日本で300円/月、西日本で100円/月だったのと比較すると、費用が大きく必要になってしまいます。
ただ、auの携帯電話とauひかりの利用料金を紐づける「auスマートバリュー」を契約する方は、Wi-Fi利用料金が無料になります。
auの携帯をお使いの人はお得ですが、それ以外の方はメリットがあまりないと言えます。
自分でルーターを購入する方法もありますが、auひかりの場合は標準でホームゲートウェイが貸し出されるため、接続機器が増えてしまい、あまりお勧めできません。
auひかりでWi-Fiを利用する場合は、auの携帯ユーザー以外はあまりお得ではなさそうです。
ソフトバンク光のWi-Fi利用料金
ソフトバンクが運営するソフトバンク光でも、無線LANのサービスがあります。
ただ、ソフトバンク光もドコモ光と比較すると、費用がかなり高めになってしまいます。
ソフトバンク光でWi-Fi接続する場合、有料オプションサービスとなっており、下記2つのオプションに加入しなければいけません。
- 光BBユニットレンタル(ルーターレンタルサービス):467円/月
- Wi-Fiマルチパック(Wi-Fi利用サービス):990円/月
ご覧の通り、ソフトバンク光のサービスを利用する場合、月額1500円相当の利用料金を支払わなければいけません。
ドコモ光は100~300円/円だったのと比較すると、相当な差になってしまいます。
ソフトバンク光では、ソフトバンク光のルーターサービスを利用するのはお勧めできません。
ソフトバンク光でも、光BBユニットレンタルサービスやWi-Fiマルチパックに加入せず、自前でルーターを用意する方法もあります。
この場合だと、ルーターの購入費用だけで済むので、ソフトバンク光で契約する場合は、レンタルサービスを利用せずに、自前で購入することをお勧めします。
ドコモ光でルーターを接続設定する方法
ルーターを用意出来たら、Wi-Fiの接続設定に入りましょう。
ルーターの接続設定は下記の手順で行うことができます。
- ルーターとLANケーブルを接続する
- ルーターに記載されているSSID、暗号化キーを確認する
- Wi-Fi接続したい通信機器のWi-Fi機能をONにして、SSID、暗号化キーを入力する
以上で接続設定が完了します。
各手順の詳細を次項で紹介します。
ルーターと回線終端装置(ONU)をLANケーブルで接続する
まず、ルーターと回線終端装置(ONU)をLANケーブルで接続します。
ONUとは、ドコモ光が工事完了後に設置していく箱型の機械のことです。
ドコモ光が壁面のLANケーブル接続口から直接つなげてくれています。
ONU側面にLANケーブルの差込口があるので、LANケーブルを差し込み、用意したルーターとつないでください。
合わせて、ルーターの電源アダプタをコンセントに差し込み、電源を入れましょう。
ルーターに記載されているSSID、暗号化キーを確認する
ルーターの側面や底面に、SSID、暗号化キーなどの記載があるので、確認しましょう。
簡単に言えば、SSIDはルーターが飛ばしているWi-Fi電波の名前、暗号化キーは接続するためのパスワードのようなものです。
ルーターの機種によっては、SSIDや暗号化キーの名称が異なる場合があります。
次項のWi-Fiの接続時に必要になるものなので、事前に確認しておきましょう。
通信機器のWi-Fi機能をONにする
ルーターの電源が入ったら、Wi-Fi接続したいスマホやパソコンのWi-Fi機能をONにしてください。
Windowsのパソコンの場合は画面右下に電波のマークが、スマートフォンの場合は、「設定」の項目に「Wi-Fi」の項目があります。
選択すると、ネットワークの名称リストがいくつか並びます。
このうち先ほど確認したSSIDの名称を選択しましょう。
その後、パスワードを入力する画面になるため、こちらも先ほど確認した暗号化キーを入力します。
間違いがなければ、Wi-Fiに接続できるようになります。
よくあるWi-Fiルーターの疑問
ここまでドコモ光でWi-Fi接続する方法について紹介しました。
ただここまで見て、いろいろ疑問に感じた点がいくつかあったかと思います。
ここでは、Wi-Fiに関してよくある疑問などをまとめましたので、不明点を解消してください。
SSIDが(a)と(g)の2種類あるけど、どちらを選べばいいの?
ルーターの側面、底面に記載されているSSIDですが、2種類記載されていることが多いです。
例えばbuffaloのルーターには下記のように2種類記載がある場合があります。
Buffalo-G-〇〇
Buffalo-A-〇〇
この場合、どちらを選択すればよいのでしょうか。
結論から述べると、どちらを選択しても接続することはできます。
(a)と(g)の違いは、主にWi-Fi電波の周波数の違いで、下記のように得意としている接続領域が異なります。
- (g)
- 2.4GHz(ヘルツ)の周波数を利用している。
- 電子レンジやBluetoothなど、いろんなところで使用されている周波数のため、お互いに干渉しやすい。
- 通信が途切れ安く、接続が不安定になりやすい。
- 一方で、障害物などには強く、間に家具や壁があっても遠くまで電波を発しやすい。
- (a)
- 5GHz(ヘルツ)の周波数を利用している。
- 使用している機器が少ないため、干渉が発生するリスクが少なく、接続が安定しやすい。
- 一方で障害物には弱いため、親機から距離が離れると接続しにくくなる。
どちらが良いかは、お住まいの環境やルーターの設置場所、Wi-Fiの使用方法などによって異なるので、どちらが便利か試してみると良いでしょう。
IEEE802.11ac/11a/11bなど書いてあるのはどんな意味があるの?
こちらは通信規格を指します。
規格によって一度に運ぶことができる情報量に違いがあります。
先ほど紹介した周波数域も異なります。
2019年2月現在、最も転送効率が高いのが「IEEE802.11ac」の規格です。
また11nの規格も、2.4GHz、5GHz両方の周波数の対応しているため、利便性が高いです。
各規格の最大通信速度は下記のようになっています。
周波数帯 | 最大通信速度 | 障害物 | 干渉 | |
---|---|---|---|---|
11ac | 5GHz | 6.9Gbps | 弱い | 受けにくい |
11a | 5GHz | 54Mbps | 弱い | 受けにくい |
11b | 2.4GHz | 11Mbps | 強い | 受けやすい |
11g | 2.4GHz | 54Mbps | 強い | 受けやすい |
11n | 5GHz | 600Mbps | 弱い | 受けにくい |
2.4GHz | 強い | 受けやすい |
ルーターのパッケージに記載されている規格項目を見ると、「IEEE802.11a/b/g/n」のように複数記載があることがほとんどです。
規格はパソコンやスマートフォンで自動で切り替わり、最適な規格で通信できるようになる仕組みとなっています。
上記の場合は11a、11b、11g、11nの規格に対応していて、11acの規格には対応していないことがわかります。
表をご覧の通り、規格によって通信速度が異なり、11acがダントツで通信速度が高いことがわかります。
11nも比較的早いので、ルーターを選ぶ際は規格に11acや11nの記載が含まれているものを選ぶことをお勧めします。
無線LANとWi-Fiって違いがあるの?
無線LANやWi-Fiと呼び名がありますが、そもそも違いはあるのでしょうか。
結論から述べると、厳密には異なりますが、近年ではほぼ同じ意味で使用されています。
- 無線LAN…ルーターから発信した電話をパソコンやスマホなどの子機がキャッチして、有線で接続しなくてもインターネットに接続できる仕組み
- Wi-Fi…無線LANの認定規格の一つ
つまり、大きな無線LANのくくりの一つとしてWi-Fiがあります。
自動車(無線LAN)という大きなカテゴリの中に、トヨタ車(Wi-Fi)というブランドがあるイメージです。
ただブランドが多い自動車の場合とは異なり、Wi-Fiはほとんどの通信機器が対応している規格となっています。
このため無線LANとWi-Fiにはほぼ違いはないといっても過言ではなく、無線LAN対応ということはWi-Fi対応と認識しても問題ありません。
ルーターにはかなりの価格差があるけど、機能に違いがあるの?
ルーターを自分で購入しようとした場合、価格差が大きくてどれを選んだらよいか迷ってしまいますよね。
主にルーターの価格の違いは機能の差とみてよいでしょう。
ただ高額な物であればよいというものでもなく、自宅の使用環境などに合わせて選ぶと良いです。
主に価格によって異なってくるものは以下のものがあります。
- Wi-Fi規格の対応種類
- 価格の安いルーターだと先述した2.4GHzの周波数が設定されていない、反対に5GHzの周波数が設定されていない場合があります。
- どちらか一つの周波数でストレスなく接続できれば良いですが、もしも接続がうまくいかなかった場合、代替法がないことになります。
- アンテナの本数
- アンテナが多いほど、通信できる接続品質が安定します。
- 通信規格
- 先述した11acや11nに対応していないルーターは価格が安くなります。
- 古い規格のものでは通信速度が遅くなってしまいます。
- 有線LANポートの数
- ルーターとパソコンなどを同時に有線接続できるLANポートの数に違いがあります。
確認しておくと良い項目は上記の項目です。
自宅や使用方法に合ったものを選びましょう。
Wi-Fiは外に持ち運ぶことはできるの?
タブレッド端末などを外出先で使用したい場合、屋外でWi-Fi接続したい場合もあると思います。
その場合、自宅で使用しているルーターを外に持ち運ぶことはできるのでしょうか。
結論から述べると、外で利用することはできません。
自宅で設定しているWi-Fiは、あくまで自宅まで引き込まれたインターネット回線をWi-Fi用の電波に変換して自宅内で利用しているものです。
ルーターは自宅までのインターネット回線をWi-Fi用の電波に変換するだけの機械なので、ルーター自身がインターネットに接続できていないと利用できません。
外出先にルーターを持って行っても、ルーター単体ではインターネットに接続できないので、外出先では意味を持ちません。
どうしても外出先で利用したい場合は、「モバイルWifiルーター」を別に契約する必要があります。
モバイルルーターは、携帯電話用などの電波をキャッチして、Wifi電波に変換しています。
モバイルルーターなら外出先でもタブレット端末やノートパソコン、スマートフォンをWi-Fi接続することができます。
Wi-Fiには何台までつなげることができる?
自宅でパソコンやスマートフォンなどの他に、タブレット端末やゲーム機など、Wi-Fiに接続したい機器はたくさんあると思います。
では一つのルーター当たり、何台までの通信機器をWi-Fiに接続できるのでしょうか。
答えは元も子もありませんが「機種による」です。
ルーターのパッケージには、接続可能台数の記載があるものが多いです。
1台のものから、最大200台超の業務用のものまでさまざまです。
ただ、接続可能台数を超えての利用はどの機種も難しいようです。
また通信機器が対応台数まで近づけば近づくほど、通信速度も少しずつ遅くなる傾向にあります。
購入する際は、今後通信機器が増えても対応できるよう、家族の人数や接続したい通信機器の数よりも少し多めの機種を選択することをお勧めします。
ドコモ光のWi-Fiが接続できない時のチェックポイント
ここまでドコモ光のWi-Fiについて解説してきました。
それでは最後に実際にWi-Fiに設定後、うまくインターネットに接続できない、通信速度が遅いというときの対処法について紹介します。
インターネットにつながらない
まず、インターネットにアクセスしてもつながらない場合の対処法を紹介します。
接続機器が不安定だったり、ケーブルの緩みやしっかり接続されていなかったりすることがあります。
以下の手順で正しくつなぎましょう。
電源を落とす作業も含まれますので、必要なデータなどはあらかじめバックアップをとってから作業に入るようにしてください。
- 回線終端装置やルーター、ホームゲートウェイの位置を確認する
- パソコンとつながっている機器を確認してください。
- 回線終端装置とはモデムと呼ばれる、ドコモ光から貸与される箱型の機械です。
- ホームゲートウェイは終端装置とルーターの両方の役割を兼ねた機械です。
- 基本的にパソコンの先に接続されたものがルーター、ルーターと接続したものが回線終端装置です。
- 無線LANの場合、パソコンはルーターやホームゲートウェイにLANケーブルはつながっていません。
- パソコンの電源をOFFにする
- パソコンの電源を完全に切った状態にします。
- ルーターの電源をOFFにする
- コンセントを抜いて電源を切ってください
- 回線終端装置の電源を抜く
- 同様にコンセントを抜いて電源を切ってください。
- 機器をつないでいる各ケーブルの緩みを確認する
- 緩みがある、しっかりと差さっていない場合はケーブル端子を奥まで差し込んでください。
- ルーターに無線LANカードがある場合は挿し直す
- ルーターには無線LANカードがあるものとないものがあります。
- 無線LANカードがある場合には、一度挿し直してみましょう。
- 回線終端装置、ルーターの順にコンセントを差し直し、パソコンの電源を入れる
- パソコンの電源を入れ直したら、接続がうまくいっているか確認してみてください。
これでも変化がない場合は、下部の「どうしてもわからないときのドコモ光の相談窓口」項目を確認し、ドコモに問い合わせてください。
通信速度が遅い
続いて「インターネットにつながるけど通信速度が遅い」という場合のチェックポイントを説明します。
チェックする場所は大きく分けて以下の3点です。
- パソコンのスペック
- 無線LANなどの機器の規格
- インターネット回線の接続状況
それぞれについて、詳しく説明していきます。
パソコンのスペック
パソコン本体に関連するチェックポイントは以下の2つです。
- パソコンのスペック
- メモリー容量が少ないことやハードディスクの速度が遅いことが原因の場合があります。
- その際はメモリーの増設やハードディスクの最適化で改善できます。
- パソコンやスマートフォン内の常駐プログラム
- 常駐プログラムが競合し、通信速度に影響を与えていることも考えられます。
- その場合、不要な常駐ソフトウェアを終了させると、回復します。
古いパソコンやたくさんのプログラムが起動しているパソコンは、通信速度が遅くなってしまう可能性があります。
改善してみましょう。
無線LANなど使用中の機器の規格
使用中の機器が、ドコモ光の高速通信に対応していないかもしれません。
確認しましょう。
<LANケーブルのスペック>
使用中のLANケーブルがドコモ光の高速通信規格に対応していないと通信速度に影響します。
1Gbps対応(1000BASE-T)のLANケーブルを使用してください。
ケーブルに以下の英数字が書いてあるものが対応しています。
- CAT5e
- CAT6
- CAT7
<無線LANの規格>
ルーターやパソコンなど無線LAN機器も高速通信に対応した規格のものを使用してください。
以下のものが対応しています。
- IEEE802.11n
- IEEE802.11ac
反対に「IEEE802.a」「IEEE802.b」「IEEE802.11g」とあるものは対応していません。
※このほかにも電化製品などの電子機器が付近にある、壁や床で電波がさえぎられているなどすると、電波が弱まってしまいます。
インターネット回線の接続状況
インターネット回線に原因がある場合以下の可能性が考えられます。
- プロバイダへの混雑による影響
- 曜日や時間帯など一時的な要因で混雑が発生します。
- 夜間などは混雑が発生しやすいので、時間をずらしてアクセスしてみましょう。
- ウェブサイトなど通信相手の混雑の影響
- ご自身以外にもたくさんの人がアクセスしているとアクセスしにくくなります。
これらの場合は、自分で解決できる範囲ではありません。
時間をおいてアクセスしてみて、改善されていないか確認しましょう。
どこにWi-fiがうまくつながらない原因があるか探る
以上の手順を踏んでも改善されなかった場合、改めて原因を探る必要があります。
通信速度が遅い場合、NTTやプロバイダなど自宅以外に問題がある場合があります。
まずはどこに問題があるか見てみましょう。
次のサイト内メニューで速度診断をすることができます。
サービス情報サイトとは|サービス情報サイト|フレッツ公式|NTT東日本
ネットが遅い|設定・トラブル解決|フレッツ光公式|NTT西日本
上記のサイトから速度診断を行うと、速度が十分かどうかの結果を見ることができます。
その結果別の原因は下記のものが考えられます。
- 十分な速度測定結果が出た場合
- プロバイダ区間に混雑が発生しているか、インターネット区間に混雑が発生している可能性があります。 一時的な混雑が原因の場合は、時間をおいてアクセスするとスピードが改善している場合があります。
- 十分な速度測定結果が出ていないとき
- ご自宅内のインターネットに接続する端末機器に原因がある、もしくはNTT区間に原因があるかもしれません。
どうしてもわからないときのドコモ光の相談窓口
「いろいろ試したけど、うまくできない」「直接ドコモに聞きたい」という方は直接ドコモに問い合わせてください。
ドコモでは電話での問い合わせのほか、LINEでも問い合わせに対応しています。
- 電話:0120-800-000
- LINEから問い合わせ
Wi-fiがどうしてもつながりにくいときの改善策
これまでの手順をすべて試しても変化が見られない場合は、以下の手段で通信速度を改善させることができます。
ただ、交換費用が発生してしまう場合もあるので、検討する前にドコモ光の相談窓口に問い合わせることをお勧めします。
- ルーターを変える
- 「IPv6接続」対応の次世代型ルーターへ切り替えると、インターネット回線速度が高まります。
- 回線が混雑しない場所を探してインターネットにアクセスしてくれるルーターで、快適にインターネットを利用できます。
- プロバイダを変える
- 混雑しないプロバイダを選んで切り替えることで、混雑を回避できます。
- 切り替え前に、切り替えにかかる費用や混雑状況を確認しておきましょう。
まとめ
ここまで、ドコモ光のWi-Fiについて紹介しました。
以前はインターネット接続は有線が当たり前でしたが、無線LANの性能の向上で、インターネットの利便性がより高くなっています。
スマートフォンなどの通信量の節約にもつながるので、Wi-Fiは利用した方がおすすめです。
ぜひ記事を参考にして、自宅のインターネット環境を快適なものに整えてください。
- ドコモ携帯とのセット割を利用できる
- 24社のプロバイダから選べる
- プロバイダのキャッシュバックも利用できる
- 悪い口コミが少ない
編集者情報
