テレワーク(在宅勤務)におすすめレンタルモバイルWiFiルーターは?選ぶポイントと注意点を紹介

新型コロナウイルスの影響で、この春からテレワーク、在宅勤務への移行を本格的に検討している企業も多いのではないでしょうか。
近年では、スマホで全てネットに接続できるため、自宅にインターネット回線を引いていない人も多いです。
しかし、コロナウイルスの影響で、5月現在インターネットの開通工事もいつ実施できるかどうかわからない状況が続いています。
「この機会に固定回線を引きたいけど、コロナの影響で工事の見通しが立たない」
「仕事ですぐに必要だから代わりとなる手段をしたい」とお悩みの人も多いと思います。
自宅でのテレワーク環境の整備にお悩みの方には、レンタルのモバイルWiFiルーターがおすすめです。
レンタルのモバイルWiFiルーターなら、数日以内に自宅でネットに接続できるようになります。
工事不要なので、工事担当者を自宅に入れることもなく、コロナウイルスの感染の心配もありません。
そこでこの記事では、光回線の開通までに自宅で利用したいモバイルWifiルーターについて解説します。
モバイルWifiルーターの選び方のポイントから、レンタルの申し込みができるおすすめサイトまで紹介しています。
参考にして、スムーズに在宅勤務ができる環境を整えましょう。
モバイルWifiルーターってどんな機械?

そもそもモバイルWifiルーターとはどんなことができる機械なのでしょうか。
モバイルWifiルーターとは、外出先でもどこでもネットに接続できるようになる小型の通信端末のことを指します。
モバイルルーターなどのほか、ポケットWifiやWiMaxなど商品名で呼ばれることもあります。
モバイルWifiルーターの大きなメリットは場所を選ばずにインターネットに接続できる点です。
自宅内だけでなく、外出先や移動中など、有線でパソコンを接続できない場所でも端末をインターネットに接続できます。
また光回線と違い工事も不要なため、自宅にWifiルーターを用意して設定するだけでインターネット接続が可能になります。
工事が不要なため、申し込みから最短で翌日には利用できるようになるレンタルサービスも多く、急いでネット環境を整えたい方には適しています。
光回線の開通工事完了までの間に合わせとして利用する方も多いです。
テレワークへの移行で、自宅の光回線の開通まで時間が掛かりそうな場合は、モバイルWifiルーターのレンタルサービスが便利です。
テレワークのWiFi選びで大事なポイント
テレワークで利用するモバイルWiFiルーターを選ぶ際、大事なポイントは下記の4点です。
- 通信容量が大きく速度制限にかかりにくい
- 通信品質が高く、途切れにくい
- 短期間のレンタルや延長が手軽にできる
- セキュリティが強く、情報漏洩のリスクが低い
自宅用で使う場合と異なり、会社の業務として利用するため、料金以上にセキュリティ面に注意して下さい。
お客さんの個人情報や会社の機密情報の漏洩に繋がり、最悪の場合は損害賠償請求まで至るケースもあります。
多少料金が高くても、セキュリティには気を付けてテレワークの環境を構築するようにしてください。
通信容量が大きく速度制限にかかりにくい
テレワーク用のWiFiを選ぶ際は、「無制限プラン」を選ぶようにしてください。
無制限とは通信量のことを指し、月間でどれだけ通信しても速度制限がかからないプランです。
モバイルWifiルーターのレンタルサービスは通常「1か月10GB」などの上限が設定されているものがほとんどです。
上限を超えてしまうと、仕事にならないレベルまで、ネットの接続速度が急速に低下してしまいます。
誤って3GB/月のプランを選択してしまうと、業務内容にっては初日で超えてしまう可能性もあります。
この場合上限を超えたタイミングで速度制限がかかり、ほぼ丸一か月仕事が満足にできなくなってしまいます。
無制限プランならそうした心配が少なく安心です。
ただ月間無制限プランでも過度な通信を防ぐため、「3日間3GBまで」と実質制限しているサービスもあります。
基本的には、月間無制限プランで、1~3日単位での上限も大きなサービスがおすすめです。
テレワークに必要な通信容量はどれくらい?
「3日間で3GB」と言われても、自分の業務がどれだけの通信容量を必要とするのかわからない方がほとんどだと思います。
仕事内容などにもよりますが、テレワークで8時間勤務した場合、一般的に一日1GB~2GBの通信容量が必要です。
容量の大きなファイルをダウンロードしたり、ビデオ通話などが多かったりすると、さらに通信容量が必要になります。
一般的に1GBの目安は下記の通りです。
業務内容 | 1GBに達する業務量 |
---|---|
Zoomのビデオ通話 | 約3時間 |
Skypeのビデオ通話 | 約30分 |
メール受信(画像添付) | 約300通 |
ネット閲覧(Yahoo!トップ) | 約2000回 |
Youtube(480p) | 2時間 |
テレワークに伴い、ビデオ通話サービスで会議を行う企業が増えていますが、ビデオ通話アプリは必要な通信量が比較的多いです。
とくにSkypeをメインで使っている企業は、たった一時間のビデオ通話で2GB近い容量を消費します。
1日3GBと見積もった場合、20日勤務したとして、月間で60GB必要になる計算となります。
50GB近いと、無制限プランと料金がほぼ変わらなくなるため、無制限プランの方がおすすめとなります。
通信規格はWiMaxよりもLTEがおすすめ
モバイルWiFiルーターには大きく分けてLTEとWiMaxの2つの通信規格があります。
テレワークに利用するのであれば、WiMaxよりもLTEがおすすめです。
LTEの方が、障害物に強く、屋内などでも安定して通信できるからです。
WiMaxとLTEタイプの違いは下記の通りとなっています。
エリア | 電波 | 無制限プラン | |
---|---|---|---|
WiMax | 狭い | 屋内や山間部は届きにくい | 多い |
LTE | 広い | 屋内や山間部でも届きやすい | 少ない |
LTEは携帯電話と同じ電波を利用するため、提供エリアが広いうえに屋内でも電波が届きやすいのが特徴です。
テレワークで自宅内で作業するには、WiMaxよりもLTEの方が通信品質は高いです。
一方でLTEのデメリットは、上述した通信容量無制限のプランが少ない点です。
通信容量に上限が設けられているケースが多く、上限を超えると通信速度が低下してしまいます。
LTEで利用するには、無制限プランのあるサービスを選ぶことをお勧めします。
ちなみに、各キャリアが出している通信速度の理論値にはあまり意味がありません。
実際には、理論値ほどの速度が出ないことがほとんどなうえ、使用環境によって大きく異なってくるからです。
各社の通信速度の理論値よりも、通信品質にこだわってみた方がよりストレスないネット環境を構築できます。
短期間のレンタルや延長が手軽にできる
モバイルWiFiルーターをレンタルする際は、短期間のレンタルができ、かつ延長や解約もすぐにできるものを選びましょう。
光回線の開通工事までの間に合わせの場合、コロナウイルスの影響から何月何日に工事ができるかわかりません。
その際に、簡単に解約や延長手続きができるサービスだと、無駄な延長料金などの発生も少なく済みます。
基本的にモバイルWifiルーターも、光回線同様に2年契約しているところが多いです。
しかし一部で契約期間なしのサービスや一日単位でレンタルできるサービスもあります。
テレワークのネット環境は光回線がお勧めです。
モバイルWifiルーターでの利用は、光回線開通までの代用として考えた場合、違約金無しで解約できるプランを選ぶようにしましょう。
セキュリティが強く情報漏洩のリスクが低い
WiFiルーターの暗号化方式はWPA2(AES)以上のものを選びましょう。
WiFiルーターは、通信データを傍受されないよう「暗号化」という処理が働いています。
この暗号化にも規格があり、古い規格のものだとセキュリティ機能が低く、通信内容を盗まれる可能性があります。
主な暗号化方式とセキュリティ機能の強度は下記の通りとなっています。
暗号化方式 | セキュリティ機能 |
---|---|
WEP | 低い |
WPA(TKIP) | 中 |
WPA2(AES) | 高い |
中でもWEPは昔に作られた暗号化方式のため、現在ではほぼセキュリティ機能がないと言っても過言ではありません。
テレワークは会社のネットワークに外部から入る仕組みが多いため、セキュリティ機能が甘いと、会社の機密情報が外部に漏れてしまう情報漏洩にもつながります。
現在WPA2以上のものが多いですが、一部WEPやWPAのものがあります。
会社の業務として使う以上は、セキュリティ機能を万全にして、WiFi環境を整えましょう。
モバイルWiFiルーターをレンタルできるおすすめサイト
テレワークに使うポケットWiFiの選び方について解説しましたが、どこのサイトで申し込みするといいのかわからない方が多いと思います。
そこで先述した下記のポイントに絞って、条件に合ったモバイルWifiルーターをレンタルできるサイトを調査しました!
- 無制限プランのあるサービス
- 通信規格はWiMaxではなくLTE
- 手軽に短期間のレンタル、延長ができる
- セキュリティ規格がWPA2(AES)以上
調査の結果、下記の3つのサイトなら良いモバイルWifiルーターをレンタルできそうです。
それぞれのサービスサイトの特徴を紹介します。
FUJI Wifi
まずおすすめするのがFUJI Wifiです。

FUJI Wifiは、他社のように契約期間の縛りがありません。
このため、いつ解約しても違約金が発生しません。
また使用量に応じて、翌月以降プランを変更することも可能です。
始めは使い放題の「クラウドプラン」で契約し、実際に使ってみて思っていたほど使わなかったという場合は「50ギガプラン」に下げることも可能です。
FUJI Wifiの料金体系は下記の通りとなっています。
プラン名 | 月額料金 | レンタル機器 | Wi-Fi規格 |
---|---|---|---|
クラウドプラン | 3,980円 | GlocalMe G3 | IEEE802.11 b/g/n |
100ギガプラン | 3,280円 | FS030W | IEEE802.11a/b/g/n/ac |
50ギガプラン | 2,980円 | ||
25ギガプラン | 2,480円 |
また速度制限もないため、どれだけ使用しても通信速度に影響が出ることはありません。
契約期間の縛りがない分、他社と比べると月額料金が少しだけ高めですが、その分いつ解約しても違約金が発生しません。
他社の場合は、2年契約で違約金18,000円超の違約金を取られるケースもあります。
短期で契約したい方にはFUJI Wifiは便利なサービスとなっています。
しかしFUJI Wifiはコロナウイルス感染拡大の影響を受け、2020年5月2日現在、クラウドプランの新規受付を終了しており、100ギガプランしか申し込みができません。
6月以降に代わるサービスを開始する予定としています。
WiFiレンタルどっとこむ
WiFiレンタルどっとこむの大きな特徴は、一日単位でのレンタルが可能な点です。

また延長しても追加日数分の料金を支払うだけでいいため、無駄な費用が発生しにくいです。
最短で申し込み時翌日に自宅に機種が郵送されるほか、返却時もコンビニから郵送するだけで完了します。
機種のバリエーションも豊富で、使い方に合わせてプランを選ぶことができます。
機種名 | 料金 | Wi-Fi規格 | |
---|---|---|---|
一日 | 30泊31日 | ||
SoftBank 501HW 無制限 | 385円 | 4,612円 | IEEE 802.11 a/b/g/n/ac |
SoftBank 303ZT 無制限 | 385円 | 4,612円 | IEEE 802.11 a/b/g/n/ac |
SoftBank GlocalMe 無制限(国内) | 385円 | 4,612円 | IEEE802.11b/g/n |
WiFiレンタルどっとこむの場合、1日3GBもしくは1か月90GBを超える通信量となった場合に通信速度が制限される場合があります。
この弱点を克服しているのが、これからご紹介するクラウドWi-Fiです。
クラウドWiFi
最後にご紹介するのがクラウドWi-Fiです。
クラウドWi-Fiは他のポケットWi-Fiレンタルサービスとは異なり、契約期間の縛りが一切なく解約金がかからないことが最大の特徴です。

通信料無制限・契約期間の縛りなしの2つの条件を満たしているポケットWi-Fiレンタルは多くはありません。
その中で、クラウドWi-Fiは解約料なしを強みにしている珍しいWi-Fiといえるでしょう。
料金プランはシンプルに1種類のみです。
機種名 | 料金 | Wi-Fi規格 |
---|---|---|
U2s | 3,380円 | IEEE802.11b/g/n |
また、クラウドWi-Fiは最短翌日発送でポケットWi-Fiを発送します。
現在は緊急事態宣言という異常事態のため、即日発送が継続できているかは定かではありませんが、ゴールデンウィーク明けのリモートワークに間に合わせるためには、早めの申し込みをおすすめします。
テレワークのおすすめモバイルWifiルーターのまとめ
ここまでテレワークにおすすめのモバイルWifiルーターの選び方について紹介しました。
在宅勤務やリモートワークを導入する企業が増え、今後は会社に出社する必要がない世の中も近いかもしれません。
その際、自宅の通信ネットワーク環境の構築が大前提となります。
いずれにしても光回線が一番安定してセキュリティ機能としても高い通信ができます。
外出先でも業務をする機会が多い方は、光回線と合わせてモバイルWifiルーターを持ち歩くのがおすすめです。
モバイルWifiルーターはあくまで光回線の工事が完了するまでの間に合わせのものであると考えておきましょう。
編集者情報
