プロバイダの速度を測定する方法と遅い場合の対処法を徹底解説

インターネットで動画やゲームを楽しむ人にとって、インターネットの速度は非常に重要です。
速度が遅いと感じたときは、プロバイダが原因になっている可能性があります。
そこでこの記事では、プロバイダの速度を測定するさまざまな方法について紹介します。
併せて、プロバイダで速度が変わる理由や対処する方法、遅い原因がプロバイダでない場合の対処方法なども見ていきましょう。
インターネットの速度を知りたい人や、より快適なネット環境を実現したい人は、ぜひ参考にしてください。
プロバイダの速度を測定する方法
プロバイダの速度を測定する方法は、専用サイトにアクセスするやり方がおすすめです。
このような方法は、大きく2通りあります。
これらの方法で速度を測定することができ、速度が遅い場合には、その原因を特定するのにも役立ちます。
速度測定サイトにアクセスして測定する
速度測定サイト
BNRスピードテスト、USEN、speedtest.net、Fast.com、速度.jpといった速度測定サイトを利用すれば、インターネット速度が把握できます。
この場合のインターネット速度とは、回線・プロバイダの両方を含んだ速度です。
Adobe Flashプレイヤーなどが必要なサイトもありますので、事前にインストールしておきましょう。
また、サイトごとに数値が異なる可能性もあるため、複数の速度測定サイトを試すようにしましょう。
BNRスピードテストは、上り速度と下り速度を測定できるサイトです。
USENの速度測定サイトは、フレッツ光とその他に分かれています。
速度.jpは、スピードの診断コメントがありますので、通信速度が速いのか遅いのかわかりやすいです。
プロバイダ以外の速度を測定する
プロバイダ以外の速度を測定し、プロバイダに問題があるのかチェックする方法もおすすめです。
NTTのフレッツ回線を使っている人は、フレッツ光の公式ホームページにある「サービス情報サイト」を利用しましょう。
フレッツ・v6オプションを利用している人とルーターを使っている人、IPv6方式で使用している人、IPv4方式で使用している人などによって、見るべきホームページは異なります。
いずれにせよ、回線のみの速度を判断できますので、ここで速度に問題があれば、プロバイダ以前に回線に問題があることがわかるのです。
インターネットの速度の目安は?
インターネットの速度を測定したとしても、結果の数値が速いのか遅いのかは判断できません。
数値から判断するためには、インターネット速度の目安を知っておく必要があります。
ここからは回線速度の目安を見ていきましょう。
快適に感じるのは下り10〜30Mbps
回線速度が下り10〜30Mbpsであれば、快適なインターネット環境と言えます。
ゲームや動画でも、30Mbpsの速度で問題ありません。
回線速度には「下り」と「上り」という種類があり、動画やホームページの閲覧は、「下り」が重要です。
「上り」はメールを送信したり画像をSNSでアップする際に影響する速度です。
「最大通信速度〇〇Mbps」という謳い文句によってインターネットの回線速度がアピールされている場合もありますが、実際にその速度がいつでも出るわけではありません。
「〇〇Mbps」の30〜60%ぐらいを目安にしましょう。
200Mbpsの回線ならば、60~120Mbps程度が実測速度です。
利用目的によって目安は変わる
回線速度が下り10〜30Mbpsであれば快適と言えますが、より細かく見ていけば、快適な速度の目安はインターネットの利用目的によって変わります。
利用目的 | Mbps |
---|---|
メール・LINE | 128kbps〜1Mbps |
Webサイト閲覧 | 1〜10Mbps |
Youtube視聴 | 1〜20Mbps |
オンラインゲーム | 30Mbps以上 |
たいしてデータ容量を使わないメールやLINEならば、128kbps〜1Mbpsの回線速度で全く問題ありません。
Webサイトの閲覧は、テキストの多い場合は1Mbps程度、画像がたくさんあるサイトは3Mbps〜10Mbpsが目安となります。
Youtube視聴は、4K画質の場合は20Mbpsの回線速度が必要ですが、SD 480p画質であれば、1Mbps程度でも大丈夫です。
Youtube視聴は、1〜20Mbpsを目安に、画質によって必要な回線速度が変わることを認識しておきましょう。
オンラインゲームは、種類によっては30Mbps以下でも快適に楽しめますが、基本は30Mbps以上の回線速度が必要です。
このように、利用目的によってインターネットの速度の目安が変わることも把握しておきましょう。
プロバイダで速度が遅くなる原因と対処法
プロバイダで速度が変化してしまう原因は大きく分けて次の3つです。
- プロバイダの規模(加入者数)
- 限られた光回線のなかで契約するプロバイダは、高速道路でいう料金所の役割を持っています。そのためユーザーが増えるほど渋滞が起こりやすくなり、通信速度が遅くなる可能性が高くなります。
- プロバイダのスペック(設備の強さ)
- プロバイダの設備が弱いと、工事や落雷による物理的な接続トラブルが起こりやすくなったり、復旧に時間がかかったりする可能性があります。利用者が増えても速度を安定させられるだけの設備が整っていたり、利用者の増加に合わせて設備を充実させたりできる対応力がプロバイダにあれば、安定した速度でインターネットを提供することができます。
- プロバイダが提供する通信方式
- 回線がIPv6通信に対応していても、プロバイダがIPv6に対応していないと速度が改善されません。「v6プラス」や「IPv4 over IPv6」などのサービスを提供していれば、サイトなどの規格に関わらずIPoE方式という通信方式で接続でき、サイトごとの通信速度の遅延が起こりにくくなります。
遅い原因がプロバイダにある場合、主に次のような方法で対処することができます。
- プロバイダに問い合わせる
- オプションを使ってみる
- プロバイダを乗り換える
プロバイダによって速度が遅い場合はプロバイダのサポート窓口に問い合わせて見ましょう。
工事や落雷などによる物理的な接続トラブルの場合、同エリアのユーザーからの問い合わせがプロバイダに届いている可能性があります。
その場合は復旧などに関する情報がすでに公式サイトに掲載されることもあるので、公式サイトもチェックしておきましょう。
混雑による速度遅延は、IPv6(IPoE)というサービスを利用することで改善される可能性があります。
プロバイダによっては、「v6プラス」や「IPv4 over IPv6」などのオプションサービスを提供している場合もあります。
より多くのサイトやサービスで遅延を少なくすることができ、おすすめです。
これらの方法で改善されない場合は、プロバイダを乗り換えるのもひとつの手です。
速度改善を目的とした乗り換えの場合、特に次のようなプロバイダを選ぶのがおすすめです。
プロバイダと速度の関係についてより詳しく知りたい方は、次の記事も参考にしてみてくださいね。
プロバイダによって速度が変わる原因とは?光回線ごとにおすすめのプロバイダを比較
プロバイダ以外で速度が遅くなる原因と対処法
インターネットが遅くなる原因は、プロバイダだけではありません。
実施に速度を測定してみて、遅い原因がプロバイダでないとわかった場合には、次のような原因も確認してみましょう。
確認ポイント | 詳細 |
---|---|
周辺機器のスペックに問題はないか | ルーター・LANケーブルなどが通信速度に対応できていない可能性がある |
PCやスマホ、タブレットなど機器に問題がないか | OSや利用しているソフト・アプリのバージョンが古いと処理速度が遅くなる |
マンションなどの集合住宅に住んでいるかどうか | 1つの回線を共有している場合、速度が落ちてしまう可能性がある |
周辺機器やデバイスが古い場合は、高速通信に対応した新しいものに買い換えるなどして対応しましょう。
またOSのバージョンはこまめにチェックし、常に最新の状態にしておくのがベストです。
マンションなどの集合住宅に住んでいる場合、夕方や夜に速度が遅くなりやすいです。
なるべく朝や日中の間に使うことで混雑を回避できる可能性があります。
プロバイダの速度を知って適切な改善策を講じましょう!
インターネット速度に不満を覚えた際は、速度を測定してみましょう。
速度測定を行うことで、プロバイダや回線に問題があるかどうかがわかります。
快適に感じるインターネットの速度は下り10〜30Mbps程度ですが、Webサイト閲覧、ゲームなどによって、最適なMbpsは異なります。
明らかにプロバイダによって速度が遅い場合はプロバイダに問い合わせたり、v6プラスなどのオプションサービスを利用したりしてみましょう。
プロバイダを乗り換えるのも1つの手です。
この場合、乗り換え先のプロバイダの実績、料金設定、ユーザー数などは必ず確認しておきましょう。
プロバイダの選び方については、次の記事で詳しく紹介しています。
インターネットのプロバイダの選び方3つのポイント!光回線別おすすめプロバイダを紹介
適切な改善策を実施し、快適なインターネット環境を手に入れてくださいね。
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